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2007年04月11日
市川三番瀬の牡蠣礁は無価値か?
4月8日、市川市で「日米カキ礁シンポジウム」が開催されたそう。
このシンポジウムは、千葉県の自然保護7団体が実行委員会を結成して、牡蠣礁にかかわる日米の著名な学者(下記)を招いて行われたもので、わが国で初めての試みとして200名を超す参加者で会場は埋められました。
*マーク・ルーゲンバーグ(ウイリアム&マリー大学教授)
*アラン・トリンプル(ワシントン大学助教授)
*ジェニファー・ルシェンク(ワシントン大学助教授)
*鎮西清隆(京都大学名誉教授)
*向井宏(北大名誉教授)
牡蠣礁とはサンゴ礁に対比される用語であり、干潟の中でも砂泥地に形成される牡蠣の群生を指し、東京湾の三番瀬・博多湾・諫早湾・など全国で10数箇所が現時点で確認されている貴重な存在です。
そもそもこのシンポジウムがここ市川市で開催された経緯について触れますと、三番瀬の埋め立て問題に端を発することになります。
戦後の経済成長期に始る東京湾の埋め立てで、1950年代から80年代にかけて、海岸線の干潟はその90%を失いました。
かろうじて奇跡的に残された三番瀬も1993年に埋めたて基本計画が策定され、県環境会議に諮問されました。
ここにいたって、自然保護団体が立ち上がり、埋め立て反対の署名運動を展開し、30万人に及ぶ署名を集め、ついに1999年には、当初の埋め立て面積740haを102haに縮小させることに成功しました。
そして、2001年に堂本知事が102haの計画を白紙撤回するとの公約を掲げて当選を果たし、当初の計画の埋め立ては回避されるに至っております。
その後市民参加による三番瀬再生のための各種会議が重ねられ、現在も継続されていますが、多様な生物層をはぐくむ自然環境を保全するという本来の目的からかけ離れた議論が横行し、安全な海岸にするために人工海浜を造成するなどが主たる議案となっております。
ここにいたって、危機感を抱いた自然保護関係者が集まり、三番瀬の中で最も陸地に近く、干潮時に干潟が露出する区域である猫実川河口域の調査に乗りだしました。
*この区域は、市川市や漁業組合(漁業補償の前渡し金を既に受け取っている)の一部が「ヘドロが堆積して生き物はいない!」と主張してきたところであります。
地道な市民調査が2004年から開始されました結果、前述の牡蠣礁が5000〓に及ぶわが国最大級の規模で実在することを発見いたしました。
同時にこの牡蠣礁が豊かな生物層をはぐくむ生命の揺り籠としての役割や、富栄養化の進んだ海水を驚くべきスピードで浄化していることなどが判明したものであります。
しかし、このような現実を行政や各種会議の委員は完全に無視しており、牡蠣礁などは無価値であって邪魔な存在に過ぎないとして、海岸線に石積みと土砂の投入を昨年から着々と進めております。
この牡蠣礁は、一説によると縄文時代の生き残りとも言われ、先述の様に全国でもそれほど多く残されてはおりません。
またアメリカにおいては、招待したパネラーのルーケンバーク氏らがかかわっているように「オイスター・ガーデニング」と称して、市民がそれぞれ牡蠣の小規模養殖を行い、牡蠣礁の復元造成を促進しているといいます。
自然との共生などと言う言葉は、確かに最近聞かれ始めましたが、21世紀を迎えながら、相変わらず開発優先の風潮から抜け出せないでいる現状に暗澹たる心境を禁じ得ません。
(古井利哉)
引用
投稿者: 日時: 2007年04月11日 04:43 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
市川三番瀬の牡蠣礁は無価値か?を最後までお読下さいましてありがとうございます。
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この記事へのコメント
はてな様
いつも読んで頂きましてありがとうございます。
上記の記事のけんなのですが、管理人多少環境問題に興味があってたまたま市川での問題の記事を見つけ、アップさせて頂きました。
自分の言葉で書き換えようと思ったのですが、現状が把握できていなかったのでそのまま引用させて頂きました。
はてな様のおっしゃる通り取材して公正な情報をということもっともだと思います。
管理人、心を正してまた初心に帰り、自分が見たものを取材して書かせて頂きますね。
これからもよろしくお願いします。
投稿者: 管理人 | 2007年04月13日 04:20
いつも楽しみながら読ませていただいています。
この牡蠣礁の記事をどういうご趣旨で引用されているかはよくわかりませんが、内容はずいぶんと一方的なものだと思いました。
埋め立ての利害関係から離れているマジメな漁師さんたちや海をよく知っている人たちも、この牡蠣礁がむしろ環境上問題があると考えています。そもそも、三番瀬を含めて東京湾の干潟や浅瀬は、牡蠣ではなく、砂でできていたものですし、この場所だって元々は砂の干潟でした。私たち人間が地形を改変したり、船を捨てたことで牡蠣が群生してしまったのです。いま、牡蠣が増えすぎて、本来の砂の部分まで侵食してきています。
どうぞ、市役所や現場の方々の取材をしていただき、公正な情報を出していただければと思います。
投稿者: はてな | 2007年04月13日 00:31